テイク・イット・イージー♫

気楽に行こう!が座右の銘であります。基本はスポーツや面白可笑しい話中心ですが、時事ネタに自分の想いを綴ったりもしております。荒んだ現代社会における安らぎの空間を目指して日々努力!読者登録やコメントお待ちしております♫

何をやってんだ!ジャン!


元F1ドライバーのアレジ氏逮捕 親族の事務所を爆竹で破損(AFP=時事) - Yahoo!ニュース

 

この様なニュースでアレジの名前を見る事になろうとは…モータースポーツファンとして、また彼のアグレッシブなドライビングのファンとして、非常に悲しい。

 

奥様が、ゴクミの愛称で有名なタレントの後藤久美子さん。二人の間にはお子さんが3人いて、娘のエレナさんは日本の芸能界で活動開示しているそうで、長男はプロレーサー。今年、日本のレースに参戦し、来年からは日本で本格的レース活動を行うと決まったのに…

 

息子も事件に関与している報道もあるみたいですが、それは長男なのか。だとすると来年の彼の活動がどうなるか気になる。

 

アレジとゴクミさんが結婚(事実婚)した時は日本でも大変話題になり、ワイドショーで取り上げられたり、夫婦でCM出演や雜誌の特集が組まれたり、F1に興味がない人も、アレジの名前や顔は知っているって人は多いと思います。

 

彼のレーサーとしての経歴などは、Wikipediaなどでお調べ頂けたらと思いますが、彼は正に魂で走る「ファイター」にして、ドライビングテクニックはチャンピオンレベルであったと私は思っています。絶え間なく小刻みにステアリングを動かす彼のドライビングは、見ていて本当に面白かったし、凄かった!

 

しかしその一方で、性格は感情的で激情家であると言われていました。やる気と集中力が漲ってる時は神ががり的なドライビングをする一方で、一度それが途切れると簡単なドライビングミスや接触事故を犯したり…

 

激情家のアレジは、一度激高すると誰とも口聞かない、誰の言葉にも耳を貸さない、気難しい一面があった様で、その部分が彼のF1ドライバーとしての、マイナスポイントになってしまった。

 

F1は1つチームに数百人の人が集まり、車を開発し、速く・強くしていくスポーツです。日頃のテストやグランプリウィークに様々なデータを収集し、開発を進めたり、セッティングを煮詰めていく。そしてレース戦術も重要です。それらを円滑に進めていく上で大切なのが、

「コミュニケーション」

です。

 

アレジは他のF1ドライバーとも良好な関係をいくつも築いていたし、ファンサービスも良かった。冗談も言ってたし、言われてキレるタイプではなかったとおもうのですが、アレジは上記の、いわば地道で忍耐力が必要な作業が大嫌いというか、あまり熱心にマシン開発に携わるタイプのドライバーではありませんでした。

 

また怒るとまともにコミュニケーションが取れなくなってしまうので、上記の重要な作業に支障をきたしてしまい…喧嘩別れや不穏な空気を残したままチーム移籍したこともしばしば。

 

もっと感情をコントロール出来ていたら、日々の地道な作業も熱心に取り組めていたら…チャンピオン候補じゃなく、チャンピオンになってたと思います。とにかくドライビングスキルは超人的レベルです。どんな路面状況でも速いし、どんな車でも直ぐに乗りこなしてしまう天才。彼自身はオーバーステア特性のマシンを自分で細かくコントロールしながらドライブすることを特に好んでいたみたいですが。不安定な挙動のマシン、例えばF92AとかAP03を彼の腕だけで激走させてる姿は、本当に凄かった。

 

自分の腕でどうにかしてしまう一方、車の開発には興味がなく、グランプリウィークにおいてマシンセッティング細部の煮詰めが甘かったし、マシン開発に不向きなドライバーだった…そこがアレジと同時期に活躍し、一時代を築いたミハエル・シューマッハとの大きな違い。

 

ミハエルはもうとにかく徹底的にマシン開発やセッティングに妥協を許さず、テストでは徹底的に走り込み、ミーティングも何時間だってやるし、チームスタッフと積極的にコミュニケーションを取り、深い人間関係を構築。自身好みのマシンを、チーム全体で作り上げていました。とにかくマシンを早くするための努力を惜しまなかった男がミハエル。そんなアレジとミハエルが大親友というのも面白い。

 

事の詳細が明らかになるまで静観するしかありませんが、見た限り、冗談では済まされない悪質な行為。しっかりと自らの行いを見つめ、反省と謝罪は忘れないで欲しいし、罪を問われるならば、償って頂きたい。

 

そして、息子とはジュリアーノのことだと思いますが、折角日本でのレース活動が軌道に乗り、さらなる飛躍と成長を見られると思ったのに。。。

 

あまり勇み足になって、あれやこれや語るのは止めますが、モタスポファンとして、ガッカリです。